2010年11月9日(火)17:15〜絵画道場vol.31「立山彩奈の作品をめぐって」が展示会場にて作家を囲んで開催されました。



今回は,三つの壁面に「トリドリ。」にまつわる三つの展開を展示してあります。
展覧会名「トリドリ。」と「。」を抜いて同名の作品「トリドリ」は、フライヤーや授業で使ったプリントなどで折った箱を壁面に構成し、ひとつの作品として展示されたものです。
遠くからは個々の箱は画面の要素としてひとつの大きな作品に、近づくことで箱ひとつひとつが小さな作品として見え方の違いを楽しめるのではないか、と立山さんは言います。キャンバスに油で描かなくても勝負できるはずという思いから、ドローイングや始めたばかりの箱シリーズによって自分にとっての絵画は何か模索中なのだそうです。



ディスカッションでは、箱の集積である「トリドリ」と大量に描いた中から選定してドローイングを展示したこの違いは何なのか、またドローイングの自由さが選定することで絵画的なものに取り込まれるのでは・・・といった質問や、フライヤーなどを折って箱にすることで宣伝を目的とした情報がオブジェとしてモノ化しているように感じる、箱の集積がまるでモザイク画のようだ、などの感想が参加者と作家の間で交わされました。











10/11/11