7月7日(水)16:30〜絵画道場vol.30「大西智也の作品をめぐって」が展示会場にて開催されました。

今回の展示は、独特の青が目を引く同色矩形の一見ミニマルな作品が並んでおり、前回とはまた違った緊張感ある空間が広がっています。

大西さんの制作方法は、まずひとつめに、対象の一部を観察している時に受けとった感覚(時に擬態語のようなもの)を制作の契機としています。ふたつめにタッチ、色、構成を決定します。そしてみっつめに、規則的なタッチと(大西さんが設定した)固有色での塗りによって制作していきます。
同じ色と規則的なタッチによって連続した形や塊を作ることで、対象を等価値的に表現しているそうです。

意識することで初めて見えてくる自然の持つ形は、制作中ひたすら塗ることに没頭することで自分ではコントロールできないものの表れを期待していると大西さんはいいます。



タイトルと作品の関係について、また対象から抽出された要素によってできているのか具象性が目立たない程均一化されたものなのか、など参加者から作家への質問を中心に、ディスカッションが行われました。

(作品写真は後日アップします)





大西智也さんの展示は、2010年7月13日(火)までです。

10/07/08