2012年5月30日、選択課題2ドローイングと表現の授業では、ドローイングと身体性に注目して制作することをテーマとしています。
ドローイングの可能性を探る試みとして、ゲストにモノクロームサーカス主宰の坂本さん、そしてダンサーの方に来ていただいてワークショップを開催しました!


前回も紹介しました、模造紙で床、壁面を覆われたゼミ室。


まずは、モノクロームサーカスさんと課題選択者+希望者で輪になって体をほぐしていきます。


こうやって、隣の人の足を揉みながら、自分の足を隣の人に揉んでもらいながらの自己紹介。
それぞれの呼び名がきまりました。

立ち上がって、大きく体を動かして




そこから、坂本さんの振り付けが始まります。
一人決めた人を右目に映し続けて、
もう一人、決めた人を左目の視界に入れたまま、動く!



そして、二等辺三角形を作るようにその二人と等距離を保って!

指示通りに動くと、不思議とこんな形になりました。





組みになって、視覚に頼らず相手のフィギュアをたどります。

 

 
目を開けた瞬間、自分の体勢にびっくりしたり、、、
きれいに並んでいたり、、、
視覚に頼らずに形を知るには、他の感覚を全力で開いていくことが不可欠です。遠慮していてはなかなか辿りつけません。






目を瞑った状態で、相手の体に、体のどこかで触れていなければいけません。
でも、相手は自由に動きます。





相手に触れながら、追って追って





そのうち、別の組同士が触れ合って自分が触ってる相手がペアの相手なのかわからなくなったり、


触れた状態で、自分の呼吸、相手の呼吸に耳をすませたり、


目を開けて、絡まり具合にびっくりしたり


心身をひらくまで、たっぷり2時間かけました。


ここから墨、身体、道具(筆以外)をつかってドローイングします。


 
まずは、ビニール手袋の中にスポイトで墨を流し込んで指先に穴をあけていきます。

そして、カウントをとりながら
床や壁に向かって全身で、

  
ドローイング!




カウント0


またカウントをとりながらお互いに触れ合って、

  




ドローイング!






ダンサーの方は、空間にドローイングする、という言葉が印象的でした。







そして、それぞれが準備してきた道具を持って、、

  

何かを手に持つとまた動きが変わるように見えました。


見えますか?この痕跡




すっかり床は墨に染まりました。





パフォーマンスを終了!





あの、白い空間がこのようになりました!
やりきった!!!




墨に染まった手は美しかったです。



足もすっかり染まりました。


今回、ゲストに来て下さったモノクロームサーカスの坂本さん、森さん、きょうこさん、さっちんさん本当にありがとうございました!


このあとも課題は続きます。
課題選択の学生は模造紙のロールを50メートルを使いきることがノルマです。
これからどんな作品ができていくのでしょう?










12/06/01