21012年10月17日(水)16:30〜、加治木成美 展「その先の向こうへ」会場にて、絵画道場ディスカッションが行われました。



今回の展示では、作者が知人や友人を描いた「横顔」シリーズが展示されています。

気がつくと横顔を描いてることが多かったという加治木さん。
「横顔」は、人の顔の半分しか見えない、見える部分と見えない部分(見せない部分)そこに魅力を感じていると言います。
作品の並びを見ると、左方を向いているものがほとんどです。それは、心臓に近い側面を見せることでモデルとの信頼関係を結びたいという意味が込められているそうで、逆に右を向いた自画像は、本心を隠しながらも見てもらいたいという自身の現れかもしれないと語ってくれました。

モデルとなった人との「つながり」を大事にしているという作者に、制作中のモデルとのコミュニケーション方法について質問があったり、同じモチーフでもタッチの違いが多種多様にるのは何を意味しているのか、などディスカッションの参加者から質問がありました。

また、横顔を見つめるという行為が、対象の人と視線の絡まない軋轢の気負いなく観察できる方法に思う。

「つながり」を押すならモデルの選び方、コミュニケーションについてもう少し考えていっても良いのではないか。

や、ひとつの言葉について考えるとき、ひとつの基準で語ってしまうと本質がずれてしまうおそれがあるので、ものごとは多層的な面があることをまず前提に考えた方が良いのでは。。。
といった意見が作者へと投げかけられました。











展覧会は10月23日(火)まで開催しています。

加治木成美 展 「その先の向こう」



会期:2012年10月4日(木)ー2012年10月23日(火)
   (日曜、祝日 休館 )
時間:9:00-18:00(土曜日、最終日は16:00まで)
会場:アートプレイス U2(京都嵯峨芸術大学 有響館2F)

12/10/18