油画分野非常勤講師のイチハラヒロコ先生の参加される展覧会です。
会 期:2010年7月17日(土)〜 8月29日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし7月19日は開館)、7月20日(火)
時 間:9:30〜17:00 (最終入館は16:30) 8月6日(金)は20:00まで夜間開館
会 場:
福島県立美術館
〒960-8003 福島県福島市森合字西養山1番地
展示期間中には、イチハラ先生のワークショップも開催されるそうです!
胸騒ぎの夏休み
イチハラ×やなぎ×ヤノベ×小沢=∞、美術館で熱くなれ!
[趣 旨]
新しい世紀を迎えて早くも10年が過ぎようとしています。
めざましい技術発展、世界のグローバル化が進みましたが、私たちは本当に豊かになったのでしょうか。
なかなか進まない核兵器廃絶、絶えることのない戦争、加速する地球温暖化、しのびよる貧困と格差。
先の見えない社会の中でふと自分自身に立ち返れば、濃密なようで希薄なコミュニケーション、深まる疎外と孤独が、私たちの心の中に大きな暗い影を落としていることに気づきます。
アートはこうした現代社会とどうかかわっていけるのでしょうか。
この展覧会では、時代を見据えながらその中でどうしたら生きていくことができるのか、この時代に生きるということはどういうことなのか、創作活動を通じて思考を積み重ねてきた4人の作家たちの活動をご紹介します。
今を生きる女性の本音を、「愛と笑い」に満ちた言葉によって表現してきたイチハラヒロコ。
老若あるいは生と死やジェンダーをテーマにした演劇性の強い写真や映像を制作するやなぎみわ。
核の存在を常に意識せざるを得ない終末的な現代社会を生きのびるための、ユニークな機械彫刻を作り出してきたヤノベケンジ。
アートによって社会を身近な視点から捉え直してみようと、奇想天外でユーモアあふれるプロジェクトを実践する小沢剛。
同世代の彼らに共通するのは、自らの率直な生活感覚から出発し、その小さな視点をアートによって大きな視点へと転換していることです。 個を世界へとつなげ、解放していくアートのダイナミックな力への信頼が彼らの作品の根底には流れています。
展覧会場を訪れた人たちは、各々の作品が持つそうした磁力のようなものに、ざわざわとした胸さわぎを感じるに違いありません。 彼らの作品から得た小さな種が、今度は観る者それぞれの心の中で、しっかりと時代や社会を見据える大きな力、生きる力になることを私たちは望んでいます。
(福島県立美術館HPより)
10/07/09