油画研究室の展覧会のお知らせです。
「京都-清州 現在美術の地層 2015 -状態としての存在-」
会期:2015年6月23日(火)〜7月5日(日)
会場:京都嵯峨芸術大学付属ギャラリー
アートスペース嵯峨・アートスペース嵐
出品作家:
<日本>
池田ひかる、入佐美南子、宇野和幸、鈴木ひとみ、高柳麻美子、寺岡海、野中梓、長谷川一郎、濱野裕理、森本加弥乃、山原晶子、山本直樹
<韓国>
金在寛(Kim,Jai-kwan),金正喜(Kim,Jeong-Hee),金福洙(Kim,Voc-sou),金満洙(Kim,Man-su),金成美(Kim,Sung-mi),劉貞惠(Yoo,Jeong-hye),沈載分(Sim,Jae-bun),甘連姫(Kam,Yeon-hee),豊順愛(Pung,Sun-ae),韓叡泰(Han,Jun-tae),韓聖洙(Han,Seong-su),林銀洙(Lim,Eun-su),呉松圭(Oh,Song-gyu)
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ごあいさつ
「京都-清州、現在美術の地層 -状態としての存在-」展を開催いたします。
京都嵯峨芸術大学油画研究室、2011年より清州市にあるシェマ美術館と、清州、中北、西原の3芸術大学に関わりの深い作家たちと、隔年で相互に展覧会を開催しています。
2013年には「疎通の意味」と題した展覧会が韓国シェマ美術館で開催され、日韓それぞれ10名の作家が作品とともに清州の地に集いました。
今回は「状態としての存在」というテーマを掲げ、それぞれの作家による、ものごとに対する様々な関係性や関わりの視点の在り方自体を「存在そのもの」として捉えてみようという企画です。韓国から13名、日本から12名の作家と作品が京都、嵐山の地に集う展覧会となります。
この交流展では、現在の美術の一側面を提示するだけでなく、美術表現に真摯に取り組む年長の作家と若い作家、日本の作家と韓国の作家との重層的な交流を図りながら、互いの美術への視点について意見交換や議論を、それぞれの実際の作品を介して行うことも重要な意味を見出しています。
これらのことを通じて、芸術作品は実感を伴って初めて実在のものとなること、それらの過程がやがて地層のように重厚に蓄積し豊穣な大地を育み、未来の「芸術の今」を創りあげる力となっていくであろうことを予感しながら、作品を制作し、発表し、集い、語り合い続けていきたいと願っています。
京都嵯峨芸術大学 油画研究室