ドイツ在住の綿引展子さんが企画するプロジェクトを紹介します。
【メールアート募集のお願い】
美術をフィールドとする表現者の方々へ いま、何かを表現しようとする方の作品を募集します。
今回の東日本大震災で被災された方々にこころよりお見舞い申し上げます。
直接被災された方々、被災地から比較的近い距離に住んでいる人々、遠くの人々。みんながいまどんなコトを考えているのか。いま、日本に住んでいる美術家さんたちに、直接教えてほしいと言うのがこのプロジェクトの始まりです。それを不思議な思いで見ているドイツの方々に見せたいと思いました。
タイトル「ニュースの内側」(仮題)
サブタイトル「―日本から来た“アーティストの手紙”―」(仮題)
◇みなさま
まったく似合わないコトなのですが、企画をつくりましたので、ご協力のお願いです。
日本の地震、津波、原発と悲惨なニュースが続き、いまも継続中ですね。
私はハンブルグで様々な人から今回の一連の被害について日本人としての意見を求められ、その都度できる限りの想像力を持ってお返事してきました。
日本にいる友人とのメールのやり取りの中で私が直に感じたとこは、多岐に亘り、とても一言では表す事ができません。
今まさに、日本にいる人の声をダイレクトに届けたいという思いが、泉のようにわいてきて…この企画を考えました。
ニュースの映像はとても強いメッセージを伝え、それゆえに他の事柄を払拭してしまったかのようです。でもね、状況は地域によって異なり、被災された方々も均質の思いではないのではないかしら、とても一言ではいえないものなのではないかしら。
それは、ありとあらゆる感情の混ざったものだと、質問に答える度にどこかつかみきれないものを感じています。
私はアーティストとしてできる事はなんなのか?
いま日本にいるアーティストは何を感じて、何を考えて、どう行動しているのか?
それを直接見せたいです。それは私が何を答えるより、なにを大声で語るより直接の作品は多くを語ってくれると信じています。
日本から今を私に伝えていただけないでしょうか。
私の企画は日本に居るアーティストさんから、メッセージ(作品)を手紙(ハガキ)で送ってもらい、それを展示すると言うシンプルなものです。今の時点で、実行可能な良い方法と考えています。
ご協力をお願いできますか?(してください!!!)
そして、可能な限り多くの作家さんにお願いを広げていただけないでしょうか。多くの声(作品)が集まればそれだけ今を伝える事につながると信じています。お友達のアーティストの方々にお伝えいただけるとうれしいです。
綿引は不慣れですが、がんばってやりますので信用していただいて作品をお送りいただけるよう、心かれらお願いいたします!
◇具体的な事
「展示場所」
今回ハンブルグで長く日本映画祭を催しているグループにご協力をお願いしています。
日本映画際 ハンブルグ が5月25日に始まります。展示にはその映画館会場のロビーを考えていただいています。会場は大小3カ所。
http://www.jffh.de/ja
「会期」
日本映画際 ハンブルグの会期 5月26日〜5月30日
お送りいただいた作品(ハガキ)は映画祭に合わせ展示をさせていただきます。
その後、展示機会ができれば継続的に展示の機会を持ちたいと考えています。(これはその後の話ですが、ご考慮の上お送りいただくとうれしいです)
「締め切り」
5月15日までにお送りください。(郵便事情はあまり良くなく、時として時間のかかる事がありますので、できるだけ余裕をもってお送りいただけるようにお願いいたします)
「サイズ」
送りいただくのは、ハガキサイズ(約150×100 mmほど)の作品。ハガキとしてお送りいただくコトを考えていますが、ハガキの形体でなくてもサイズがこれに収まれば展示可能です。
申し訳ありませんが大きくサイズの違うものは展示できない可能性があります。
「その他」
お送りいただいた作品は返却できません。(お便りとしての性格上もご理解いただけるとうれしいです)
ホームページ上で公開される予定です。ご参加いただける場合、メールアドレスをお知らせください。情報をお送りしたいと思います。
表現方法は、もちろん作家さんにおまかせです。
日本語の表記はできるだけ翻訳したいと思いますが、可能な限りになるとこをご了承ください。
今回の企画は販売を前提にはしていません。
申し訳ありませんが、郵送代はご負担をお願いします!
ドイツ宛 はがき(5g) 70円
グリーティングカード(25gまで) 110円
詳細は日本郵便HPをご参照ください
送付先
(私の名前) Nobuko Watabiki
(建物の名前) Kunstlerhause Hamburg FRISE
(番地と郵便) Arnoldstrasse 26-30, 22765
(都市と国) Hamburg, Germany
綿引展子 nobuko Watabiki
nobukowatabiki@yahoo.co.jp
2008年よりハンブルグに滞在しています。それ以前は東京を拠点に活動していました。【80年代より作品を発表。「VOCA」展(上野の森美術館、1997、98)「<私>美術のすすめー何故<WATAKUSHI>は描かれるのか」(板橋区美術館、1997)「メディターション 真昼の瞑想」(栃木県立美術館、1999)「愛と孤独、そして笑い」(東京都現代美術館、2005)などに出品している(著書「手のなかのこころ」2008、晶文社刊)著者紹介より抜粋】その後「イノセンス」栃木県立美術館、2010に出品、現在「ひとのかたちそれぞれ」もうひとつの美術館、栃木、Florencio de la Fuente(スペイン)の展覧会に出品中
http://www.nobukowatabiki.jp/
すべての質問にお答えする準備があります。
2011年4月11日 ハンブルグより 綿引展子