山本直樹ゼミ 「Expéditions-発信」について
1746年フランスの科学者ジャン・アントワン・ノレーは200人以上の修道士を集め、
円周約1マイル(1.6km)の輪を作り、それぞれに鉄線で繋いだライデン瓶電池から放電さ
せ、全員がほぼ同時に電気ショックを感じたのを観察し、伝送速度が高速であるのを確認
した(Wikipedia-電信の歴史より)
一見オカルトのようなこの実験がコンピュータやインターネット等、現在の情報伝達のもとになったのである(それにしてもこの情景はきわめて美術的なイベントでないだろうか?)。
京都嵯峨芸術大学 山本直樹ゼミは、今まで下記の活動を行いました。
□京都市立嵐山小学校 一日展覧会&ワークショップ
□「お帰りなさい」展(廃屋での展覧会企画・作品展示)
□嵐山小学校 読み語り研究会「あらし山びこ」と合同ワークショップ(巨大絵を描く)
□京都嵯峨芸術大学 ホームカミング・デイ「Hello Hero Project」写真展示
□京都マラソン2012 応援プロジェクト「巨大写真・メッセージ展示」
□大阪カンバス2011企画・実験
□「My favorites」プレゼンテーション
2012年度のゼミ活動は「みること、みせることー展示」について考え、対話し、実行していきます。その一環として「blue project 2012」に参加することになりました。この場では、学生作品展示はもとより、OB・OG作品展示、ゼミ活動報告、教員作品展示、その他アーティスト・トークやワークショップ等、さまざまな状況に応じた「実験的な場」として展開します。
美術作品を「鑑賞するー発表する場」である「ギャラリーのあり方」についても思考すること、また、実践の場として「その場」で一年間活動することは、制作の場と異なる魅力があります。さらに観客の皆さん、VOICE GALLERYの方々、blue project参加作家と対輪することはとても刺激的です。科学者ノレーが修道士を集めて行った実験のように、ここで新たな世界が見開かれることを期待しています。
2012年 5月吉日
京都嵯峨芸術大学造形学科油画分野 准教授 山本直樹
12/06/05