油画制作工房には自主制作を中心とする各自の制作スペースを、個人ブースの形式で設けています。
油画研究工房は、大ゼミ室(第1〜第3ゼミ室)と小ゼミ室(A〜Cゼミ室)から構成されています。 大ゼミ室は、選択課題期間中は選択課題制作に使用します。それ以外の期間は作品制作やパネル作りなどのフリー作業スペースとして使用できます。
小ゼミ室は、各専任教員によるゼミ(研究会)・ワークショップ・プロジェクトに使用します。 個人面談などを含めて、実習授業以外にも様々な活動の拠点として使用されます。学生が自由に使用できる共有パソコン(Windows・デスクトップ)が設置されています。
主に2回生が使用する工房です。
絵画の基礎的なトレーニングとして、じっくりと対象を観察し、しっかりと描写するということを通じて「デッサン力」(対象を把握する力)を身に付けます。また、油彩画材などの材料的知識および基本的な技術・技法を徹底的に学ぶ場でもあります。
加えて絵画を制作する者としての意識と覚悟を明確に持つため「何を、どのように見つめ、いかに描くか」そしてそれが「なぜ、表現行為となり得るのか」を自らに問い、「見ること・描くこと」の関係を研究し、対象への認識を深め、絵画表現の意義を探っていきます。
さらに、構図、構成、画面構造など表現を支える造形要素について考察を加えます。
画材の基礎を学ぶ(画材研究 木炭、油絵具など)
画材・技法の多様性を学ぶ(古典技法)
風景実習(自然に学ぶ)
,4回生が個人の制作の拠点として使用する工房です。
制作におけるコンセプトの重要性、思考力を伴った造形表現、普遍性のある制作理論の構築、それらと作品や制作プロセスに重点を置いた制作実習を行います。
テーマ設定、技法の選択、表現手法、作品の提示方法など、制作・表現意図と作品との一貫性を持ち、コンセプトを明確にしていく作業を通じて各自の視点の確立を目指します。
また、具象表現の変遷や抽象表現の出現、そして現代美術の思考など、様々な西洋美術の思想や流れ・具体的な作品などを検証し、絵画表現の展開、またインスタレーション等平面以外での表現の可能性を探っていきます。また、作品とその存在空間を意識して制作することの重要性を考え、展示ということにも重点を置き、作品を発表することの意味と客観性、作品の設置とその効果、などについても考察していきます。
4回生はそれぞれにとって、4年間の成果の集大成として、また今後の展開・将来の方向性を見つめる、重要な機会となる卒業制作に向けて、技術・内容共に密度・完成度の高い作品の制作を目指します。
表現手法の多様性を学ぶ(インスタレーション)
空間を考える(空間の認識と表現)
画面をもう一度考える(シェイプドキャンバス)
各自がしっかりとした方向性を定め、明確なテーマ設定のもと、自己の表現を追求してくための研究スペースです。
それぞれのテーマ・コンセプトによる制作と、その作品を前に徹底的にディスカッションすることによる、実習および研究会を中心に実施します
様々なかたちでの、芸術表現と社会との関わりにも眼を向け、展覧会企画・ワークショップ・プロジェクトなど、発表活動を含めた研究・社会参加も視野に入れた実習を行います。
美術の社会性を探る(ゼミ・プロジェクト)
旧・京都嵯峨芸術大学 油画分野(オフィシャルサイト)